بيت / 青春 / 雪の精霊~命のきらめき~ / 第94話 ストーカー退治?

مشاركة

第94話 ストーカー退治?

مؤلف: あるて
last update آخر تحديث: 2026-01-21 14:00:36

 より姉が知らない男を追いかけて走ってくる。

 追いかけられている男はなんだか嬉しそうな顔をしている。でもなんか目が血走ってて怖い。

 しかも近づいてきているのに勢いが衰えない! まさか飛びついてくる気か!?

 予想的中。その男は両腕を広げてわたしに飛びかかってきた。

 条件反射って怖いね。

 脳が勝手に不審者と判断したのか、わたしは懐に潜り込みひじを男の腹部にめりこませた。そのまま勢いを利用して巴投げの要領で後ろにポイ。

 もんどりうって背中を床にたたきつけられた男はそのまま腹と背中を抑えて悶絶。

「あーやっちゃったかー」

 後ろから追いかけてきたより姉がおでこに手を当てて天を仰いでいる。

「な、なんだったの?」

 まだ事態が呑み込めていないわたしはそう問いかけるしかない。

「そいつだよ」

 何が?

「そいつがあたしに付きまとってた男だよ!」

 えぇぇぇ? どゆこと? なんかわたしに向かってきたんだけど?

「ごめん、意味が分かんないから順番に説明してくれる?」

「だから元々ゆきのファンだって言っただろ? で、あの時の配信を見て同じ学校に通うあたしがお前の姉だってことを知ったわけだ」

 うん、そこまでは分かった。それでなんでより姉に一目惚れしてストーキングしてるんだよね?

「そいつが言うにはあたしに惚れたと。そんであたしと結婚すればお前も妹になって一石二鳥って理屈らしいんだがな」

 はい? イミガワカラナイヨ。

 大体妹ってなんだ。弟だよ。

「結局は誰が目当てなの?」

「両方。あたしが思うには主にゆき」

 なんだこいつ。どういう思考回路をしてればそういう結論に至るんだ?

 まだ痛みで唸っている男のそばにしゃがみこみ声をかける。

「おーい、生きてますかー?」

 へんじがない、ただのしかばねのようだ。

「い、生きてます」

 あ、返事した。よかった生きてるみたい。見たとこ

استمر في قراءة هذا الكتاب مجانا
امسح الكود لتنزيل التطبيق
الفصل مغلق

أحدث فصل

  • 雪の精霊~命のきらめき~   第108話 またしても時の人

     休み明け、学校に登校する道すがらですでに予兆はあった。ひよりとあか姉、3人で歩いているとあからさまに感じる視線。 同じ学園の生徒だけでなく、近所の主婦やお店の人、果ては小学生までじっとこちらを見てくるくらいだから、相当広まっていると考えたほうがよさそうだな。 学校が近づくにつれて視線はさらに増え、そこかしこでヒソヒソ話も。なんか悪いことした人みたい。 視線の集中砲火を潜り抜け、ようやくたどり着いた教室。だけどそこは安住の地などではなかった。 教室に入るなり押し寄せる群衆。口々に発せられる質問の数々。 あーもーうっせー!「とりあえずみんな落ち着こう! 何言ってるかさっぱり分かんないよ」 動体視力は人並外れてるから、怒涛の勢いで流れるコメントを拾うことができるけど、耳まで同じというわけにはいかないんだよ。聖徳太子にはなれません。 とりあえずみんなを代表して文香が質問してきた。さすが副会長。身分が人を変えると言うけど、文香も副会長になってからずいぶんと頼もしくなったもんだ。あれだけ引っ込み思案だったのに。「ゆきちゃんの家に強盗が入ったって街中の噂になってるけど本当なの!?」 うん、やっぱりその話題だよね。知ってた。でもわずか2日で街中とか。 いくら普段事件なんて起きない平和な田舎町とはいえ噂が広まるの早すぎない?「一応ほんとのことだけど、どうしてみんながそのことを知ってるのかが疑問なんだけど」 それに応えてくれたのが木野村君。まさか……。「俺は従弟に聞いた。同じ道場に通ってた兄弟弟子なんだろ?」 そう、木野村君は事件当日に来てくれた松田巡査の従弟。「うん、当日うちに来てくれたのも松田さんだったしね。それでどこまで聞いているの?」 仮にも警察官なんだからいくら従弟とはいえ、詳細には話していないだろう。「けっこう詳しく教えてくれたぜ。広沢が強盗を半殺しにして病院送りにしたらしいな」 松田ぁぁ! 警察官が事件内容を一般人にペラペ

  • 雪の精霊~命のきらめき~   第107話 波紋は意外と遠くまで届く

     姉妹達の献身的な介護のおかげもあって、その日の夜にはお風呂に浸かりながら自分でマッサージできる程度には痛みも引いていた。 明日の学校に響くことがないよう、しっかり念入りに自分の手の届く範囲をもみほぐしていく。 けっこうな痛みが走るけど、それが気持ち良かったりもする。 腕の傷は縫うまでもない薄皮一枚の浅いものだったので、お風呂上りに消毒だけしておけば問題ない。 湯船につかり、手足を伸ばして筋肉のコリをほぐしていく。「ふへぇ~」 お湯の温かさと痛気持ちいい感覚で思わず間の抜けた声が漏れる。 天井からポタリと水滴がひとつ。小さな滴が水面に波紋を作り、それは隅々にまで広がっていく。 心無い男が起こした事件のおかげで、わたしの周辺にも波紋が広がった。 本当はまだもう少し隠しておくつもりだった脳機能障害の話。 パトカーや救急車が集まってきてたから、事件が近隣や学校で噂になったりしないだろうか。 みんなはもう平気だと言ってはいたけど、心の中にはあの事件の恐怖が刻まれてしまっているだろう。 恐怖という感情はそんな簡単に薄らいでいくものじゃない。 幸いみんなはわたしの事を受け入れてくれた。だったらわたしがみんなの心に気を配り、少しでもケアできるようにしていかないと。 より姉にはもっと自分の事を考えろと怒られてしまったけど、やっぱりみんなの事を優先的に考えてしまう。 だってそれがわたしの使命なんだから。 物心ついたころから背負ってきた使命はそう簡単に曲げられるものでもない。 もし曲げてしまったらわたしはわたしでいられるのだろうか。みんなに幸せを届けられないわたしに存在価値なんてあるんだろうか。 どうやらわたしの心の中にまで波紋は広がっているみたい。今までこんなこと考えたこともなかったのに。 ロクなことを考えそうにないので、さっさとお風呂から上がってしまおう。 そう考えて立ち上がろうとした時、お風呂場の扉が音を立てて開いた。「え?」 素っ頓狂

  • 雪の精霊~命のきらめき~   第106話 覚悟はできた。だけど……

     病院から帰ったころにはすっかり深夜だった。 家族のみんなはもう就寝してしまっている。よかった。 正直既に全身が痛い。やはり全力で動いたことのツケがしっかりと回ってきている。 歩くだけでも辛い今の状態を、誰にも見られずにすむのはありがたい。 なんとか自分の部屋にたどり着き、着替えもせずそのままベッドに倒れこんだ。 目を閉じると浮かぶのは姉妹たちの怯えた表情。まさかわたしがあんな顔をさせることになってしまうなんてね。 自嘲気味に笑いながら、自分の覚悟を決める。 明日、みんなに伝えなきゃ。 翌朝、痛む体をどうにか引きずり、朝食を作ろうとリビングに下りていく。階段を一段下りるたび、全身を駆け巡る痛み。 どうにか下の階にたどりつき、キッチンを覗くとお母さんがすでに朝食を作っていた。 家族の前で痛そうな姿を見せるわけにはいかないので、姿勢を正し痛みをこらえてお母さんに近付く。「どうしたの? 朝食ならわたしが作るのに」 お母さんは何も言わずにちらりとわたしを見ただけで朝食を作り続ける。「お母さん?」「わたしが何も気づかないとでも思っているのかしら? 手足を動かすだけでも辛いんでしょう。部屋に戻るのもキツイだろうからそこのソファーで横になっていなさい」 そうか。全部を知ってるお母さんには強がっても意味ないよね。ちょっと怒ってる?「ごめんなさい、ありがとう」 素直に厚意を受け取ってソファーに転がる。そこまでの一連の動作だけでもきつかったけど、横になってしまえば随分と楽になった。 昨日は遅くなったのでまだ少し眠い。気だるさを感じたわたしは横になったまま目を閉じた。「ゆき、朝ごはんができたわよ」 お母さんに揺り起こされて気が付いた。いつの間にか眠っていたらしい。やはりまだ疲労が抜けていないのかもしれない。 どうにか起き上がり、テーブルの方を見て驚いた。 姉妹たちが全員揃ってもう席についている。お母さんが起こしに

  • 雪の精霊~命のきらめき~   第105話 あの雪の日②

     心肺停止? でも今でもゆきは元気にしてるじゃねーか。「ゆきは一度死んでいるのよ」 そんな……。ゆきの姿を思い浮かべる。あいつが一度死んだ? その事実がまだうまく呑み込めない。 他の姉妹を見ても、みんなショックを受けて固まってしまっている。 今の元気なゆきの姿からは想像もつかない。ひとつだけ心当たりがあることと言えば……。「あなた達、4分間の壁って聞いたことある?」 突然母さんが質問を振ってきた。全員が首を横に振る。「そう。これから何かの役に立つこともあるかもしれないからよく覚えておいて。人間はね、心肺停止から3分で生存率が50%に下がる。 そして4分を過ぎると高い確率で脳に障害が残ったり、下手をすると植物状態になったりするのよ」 脳の障害……。まさか!「あの子の心肺停止の時間は6分。奇跡的に息を吹き返したけど、なんらかの障害が残ることは間違いないとまで言われたわ。 幸い、言語や行動に大きな障害が残ることはなかった。それでもあの子の世界から全ての色は消えてしまった」 やっぱり……。ゆきの目はそんな事情で……。 ひとり知らされていなかったひよりが驚いた表情のまま硬直している。その気持ちは分かる。あたしだって最初に聞かされた時はなんて声をかけていいか分かんなかったもんな。「ひより以外はみんな聞いていたみたいね。ひより。気持ちをしっかり持って。ゆきの目はね、全ての色が見えないの。 普通は色覚障害というと光の三原色のうちひとつかふたつが見えないだけでなんらかの色は見えるのだけど、ゆきの場合は全色盲といってすべての色が見えず、完全に白と黒しかない世界に住んでいるのよ」 驚きのあまり固まっていたひよりが目に涙をいっぱいに溜めながら声を上げた。「でも! ゆきちゃんは普通に生活してたよ? 信号の色もちゃんとわかってるもん!」「あの子の本棚見たことある? その中に色彩図

  • 雪の精霊~命のきらめき~   第104話 あの雪の日①

     パトカーと救急車が家の前に停まり、警察官や救急隊員が忙しなく動き回っているせいで近所の人の目をひいてしまい、外はにわかに野次馬でごった返すほどに注目されてしまった。 強盗が入ったなんて一大事だもんね。 みんなそれぞれ警察から事情聴取を受け、最後にわたしの番が回ってきた。 他の姉妹には聞かれたくないので玄関先に移動して聴取を受けることにした。担架に乗せられ、運ばれていく男の姿が見えた。「いてーよー。なんなんだ、あの女ー。化け物かよ」 やかましい。誰が化け物だ。それだけ話せる元気があるなら十分だろ。 もっと恐ろしい目に遭わせてやればよかったと、背中がチリっとするのを感じた。「やれやれ、ゆきさんの実力は知っているけれど随分な無茶をしたね」 わたしの気配を察したのか気安い感じで話しかけてくる警察官。 担当に当たってくれた警察官は顔見知り。同じ柔道場に通う松田巡査だった。 事情聴取ということだったのでわたしが帰ってから見聞きしたことを簡単に説明した。「なるほどね。事情は大体わかったよ。犯人は強盗未遂ってことで厳罰を食らうだろうけど、その前に治療してやんないとだ」 苦笑交じりに冗談っぽく語る松田さん。普通ならわたしが過剰防衛に問われてもおかしくない。 脱臼した肩は元に戻しておいてやったけど。 戻すときも痛いってうるさかったな。「松田さん、強盗未遂じゃないです。強盗致傷、もしくは強殺未遂ですよ」 そう言ってまだ血がついたままの左腕を見せた。「なるほど」 そう言って傷口をじっと見つめる松田さん。やがてため息をこぼしながらやれやれと言った様子。「ゆきさん、これ絶対に狙ってやったでしょ。ま、これならちゃんと正当防衛が成り立つか。それにしても薄皮一枚だけ切らせるとかどんな動体視力してんだか。一応写真も撮るし、病院に行って治療も受けてもらわないといけないよ。診断書はもらっておいてね」 すっかり血も止まり、凝固しかけているのを見て心底感心したようだ。「承

  • 雪の精霊~命のきらめき~   第103話 初めての解放

     開け放たれた玄関のドアから中の様子を伺う。 静かだ。 だけど、その静けさの中にひよりのすすり泣くような声を確かに聴いた。 全身が熱くなる。今まで抱いたことのないような感情が体を支配する。 突如響いた悲痛な声。「いやぁ! 誰か助けて!」 ひよりの声にさらに体が熱くなる。燃え上がってしまいそうだ。「おら、うるせぇよ! いい加減諦めて大人しくしろや!」 強盗だ。見知らぬ男の声で確信に変わった。心の奥底に秘めていた何かに火がついた。 気配を殺し、音をたてないようにしながらリビングのドアを開ける。 そこに広がる光景をみて我を忘れそうになった。 リビングの床に転がるひより。その上に馬乗りになっている年配の男。手にはナイフ。 他の姉妹とお母さんは隅に固まって身動きが取れない状態。下手に動いたらひよりが何をされるか分からないからだ。 姉たちがわたしの存在に気が付いた。救いを求める瞳。よほど脅されたのだろう、あのより姉ですら涙を流して怯えている。 こちらを見ないようジェスチャーで合図するとみんな慌ててわたしから視線を逸らした。わたしの存在を確認して少し安堵した様子。 幸い男には何も気づかれなかったようだ。男から見えていないということはひよりからもわたしは見えていない。まだひよりは恐怖の中にいる。早く解放してあげないと。 足音を忍ばせ、男の背後まで近づいたときに聞いた言葉。「へへへ。前から目をつけてはいたがこんなに上玉ぞろいとはついてるぜ。じっくり楽しませてもらうとしようか」 その反吐の出そうなセリフを聞いた瞬間に、わたしの中の決して切れるはずのなかったものが音を立てて弾け飛んだ。「おい、何やってんだ」 突如、背後の至近距離から聞こえた声に驚いた男はすかさずナイフを持った手をこちらに向ける。「誰!……だ?」 言い終わる前に男の体は宙を舞っていた。振り返るときの勢いを利用したものの半ば強引に投げたため筋肉が

فصول أخرى
استكشاف وقراءة روايات جيدة مجانية
الوصول المجاني إلى عدد كبير من الروايات الجيدة على تطبيق GoodNovel. تنزيل الكتب التي تحبها وقراءتها كلما وأينما أردت
اقرأ الكتب مجانا في التطبيق
امسح الكود للقراءة على التطبيق
DMCA.com Protection Status